旅するネリネ

植物たち

5日前蓼科に来る時の話.大阪で順次開花していたネリネ.花瓶に入れ毎日水を替え,カットしたものを次々とさしていく.次第に本数が増えていったネリネだが,「これ,蓼科行きの時どうする?」で,昨年やっていたようにペットボトルに入れて「旅するネリネ」を再現することにした.花首ポッキンしてしまった花茎超ミニ・白のネリネはペーパータオルを濡らしてラップとホイルで巻き連れて行くことに.

旅するネリネ;トンネル編 10/15撮影
旅するネリネ;中央道多治見のあたり 10/15撮影

無事ネリネと共に到着.ネリネの茎には品種名が分かるものにタグを付けている.種がうまく採れた時のために…と思って.一番最初に咲いた白のウエーキ,子房が膨らんで来ている.どれくらいまで膨らめばOKなんだ?と観察中.
真っ赤なコッキネアは出発前日カットしたもの.お気に入りの赤系ミティーク似は最後の花かな.この花はよく輝いている.まさにダイヤモンドリリー.
また,おしべを除去すると花の表情が変わると横山さんが言っておられた.確かに表情が変わりおとなしい感じになっている.

無事到着 10/15撮影
ウエーキ 10/16撮影
コッキネア 10/16撮影
赤系ミティーク似 10/16撮影
一部おしべ除去したもの;表情が違って面白い 10/16撮影

そしてこちらは10/18の写真.真っ赤なコッキネアが咲き進んでいる.

その後のネリネたち 10/19撮影

こちらは赤系ミティーク似.色の再現は難しい.ちょっとした加減で色が濃く写ったり違う色調で写ったり.何度か撮影したものの中で,下の写真はやや赤っぽく写っているが,最後の写真は開花早い時期の赤系ミティーク似の色と光沢感をうまく表現出来ている.

赤系ミティーク似 10/19撮影
赤系ミティーク似 一番上の花 10/19撮影

<余談1>
先日18日は「十三夜」とのことで「月光下でネリネは光るか?」を実験したくて何度も外に出たけれど,最初は薄雲,次第に厚い雲に覆われて実験出来ず.暗闇にネリネを連れていったが薄雲越しの月光では光量不足で話にならなかった.残念.またチャンスがあればチャレンジしてみよう.明るい街灯下だったら光りそうな気はするけど.(^^;

<余談2>
庭には地植えネリネが2種ある.1つはボーデニー,もう1つはウンズラータ.ボーデニーは前回滞在時2枚あった葉の1枚が黄変,今回見たら地上部から消えていた.ウンズラータは青々した葉が残っている.そして先日のこと,花芽が出ているのを発見.え,今頃咲くの!?まぁ,確かにネリネの開花時期だけどもうすぐ霜が降りるかもよ…と思いつつ観察を続けている.果たしてちゃんと咲くことが出来るのやら??

コメント

  1. ミトン より:

    ワイ 「旅する」シリーズ 愉しですね♪ 蓼科~大阪間移動を常とするDORAさんならではです(^^)

    ネリネ、リコリス等は基本寒冷地不可なんすが一部多感性強のモン有るのは知っててトライした事も有馬
    けども 北過ぎて無理でした~ 活きてるだけで3年程… 衰退して消えた(-_-;)
    ウンズラさん 無事に開花して欲しいですね、不織布で霜除けとか~ 駄目なんかな?

    んで、切花からでも種子採れるって… 不思議ですなぁ 完熟出来るんか? 未熟でも発芽可能(・・? 

    • DORA より:

      ミトンさん,こんにちは(^^)
      今朝はマイナス2度,ウンズラータは落ち葉布団と鉢被せで無事でした.滞在時はこういう対策できますが不在時は無りっぽで諦めるしかないです.

      あ~,ミトンさんちではネリネもリコリスもダメですかぁ.ヒガンバナ類は東北でOKとのことでしたがさすがにさらに北では無理なんですねぇ.残念.

      そうそう,生産者の横山さんとこでもカットして交配しているみたいです.完熟するまで放置…たまさんが詳しく書いて下さってますね.感謝.(^^) 私はそこまでまだ未経験です.

  2. たま より:

    種が熟すのって結構長いっす(^^;
    花弁が萎れても無理にとらずカラカラ乾燥するまで放置
    (花瓶に挿したままでね)
    そすると~鞘から自力で種が出て来て落ちるんです(^^;
    その姿はちとキモイ
    それまでに水に差した茎をダメにしちゃっても
    茎に残った水分を種に入れようと頑張るので
    そんな子は水から出して土の上に放置
    その間は冷風に当てない、冷たい場所に置かない
    ある程度日に当てる
    でち。原種っ子は種も小さいです
    がんばって~~( ̄▽ ̄)

    • DORA より:

      たまさん,こんにちは(^^)
      詳しく解説して下さってありがとうございます.m(_ _)m
      ウチでは子房がうまく膨らまず完熟まで行かないなぁと思っていたけど,横山さんに質問したら「ちゃんと授粉出来て無いんじゃない?」と.(~_~;) そうなんか…と今回は激しくコチョコチョしてみました.さて,どうなってるやら??
      花弁は現在チリチリになってるのがありますが放置してます.
      ほぉ~,茎がダメになっても生きてますか,スゴイですね.(+_+) 置き場所問題だなぁ,蓼科は外はもう寒いので無理,室内は乾燥でカラカラ.←原シク種まきポットを室内置きしてますが被せてある濡らした新聞紙の乾くのが早い事,早い事!(~_~;) 
      原シクポットに置いておけば…とふと思ったけど「日に当てる」で無理と分かりました.原シクは嫌光性だものねぇ.(~_~;)別ポットを作るしかニャイか…頑張ってみます♪

  3. たま より:

    ヒガンバナもそうなんですが、茎って腐ったりしても上部(種鞘部分)が緑であれば土の上で放置してます(^^; 意外と丈夫で2週間たっても黄色くすらならない(・_・;)
    こちらはまだ凍結してないので屋外軒下の何らかの鉢の上(原シクとかラケナリアとか)の開いている所に置いてます。んでも霜が降りるくらいの温度の冷風で傷むので風はブロック
    あ、トロパの上でもよさげですよ~風さえ避けていたら軒下の鉢空いてないかな??
    種は光が必要で根っこ出てから覆うって仰ってました
    私は根っこ出て葉っぱも出るんですが、そこから痛んでダメにしてたんですが
    原因は「冷風」発芽した子は屋外ではなくハウスか屋内に入れてあげて!って言われたにょ

    そそ、受粉は雌蕊の先が3つに割れたタイミングが良いです
    未熟だと種が鞘から出ないんですわ~
    無理くりさいて出したけど発芽しませんでした
    ま、、私のやり方が雑なだけなのかもしれんです。。
    なんか写真で写しておけばよかったな~~
    って今更思うよ 説明しにくいにょ( ̄▽ ̄;)

    • DORA より:

      たまさん,こんばんは.
      ご再訪&さらに詳しい解説ありがとうございます.m(_ _)m
      なるほど授粉タイミング!ここがポイントかぁ.ウチの場合ちと早すぎた感ありです.
      3つに分かれた雌蕊,確かにありますね.コレにも付けましたが,分かれる前が多かったです.再チャレンジ…あらためてじっくり見るとなかなか面白いですね.また後日,別記事にしよう.(^o^)

      問題はどれくらい子房が膨らめばOKなのかよく分からないこと.ちょうど帰阪してからだと外に放置OKなので条件は良いですけど,まだ鉢に放置の前段階.(^^;種がポロッと落ちるトコを見てみたい!(^o^)

      たまさんはさらに先に一歩進んでらっしゃる.冷風をクリアすれば次段階へ行けそうですね.

      へ~,種が鞘から出ない!?面白いですねぇ.嫌がってるヤツを無理に出してもNGなんですね.奥が深い&面白い!!(^o^) 充分説明分かりやすかったですよ.ガッテン,ガッテン!