第34回バラクラフラワーショーGALA@20250604(2)

お出かけ

(1)の続き.

ランチの後は再びケイ山田ガーデンスクール2階にて,13時30分からケイ山田さんの基調講演スタート.
2027年横浜の旧上瀬谷(KAMISEA)通信施設(米軍施設跡地)でGreen EXPO2027(国際園芸博覧会)が開催される.バラクラも出展依頼を受け,そこにイングリッシュガーデンを作ることになり準備をしているとのこと.美しさを知ってもらい,メドーを基本とした生物多様性を目指し(Bio-diversity garden),心地よい場所であることをアピールする.期間が3~9月の長いスパンで,それに合わせて植物選びをし,春の景色,夏の景色,初秋の景色を考え,まずは桜の木など樹木系の植え込みから着手しているとのこと.

基調講演されるケイ山田さん

後半は先月英国で開催されたチェルシー・フラワーショーに招待されて渡英された際のお土産話.様々な方との交流,バラクラゆかりの方々(たとえばスィーツのレシピを担当されているハンナ・マイルズさん)とお会いされた時の写真・動画が披露された.

休憩時間にバグパイクの音色が響く.プロのバグパイプ・プレーヤーの方の演奏.

バグパイプ演奏中

奏者の方は演奏が終わると”HOT!!”と言っておられた.午後は25,6℃くらいまで気温が上がった日でこの分厚い衣装だとさぞ暑かったことだろう.思わず横山さんの熱風ウチワを持って来てパタパタあおいであげたい衝動にかられた.(^^;

少し休憩をはさんで14時15分からはティム・アプソン博士(RHS最高責任者)の基調講演スタート.お題は「園芸界の将来」.
ガーデニングの将来は「空間を美しくすることだけでなく,地球の保全に役立てること」.
最近の気候変動では花の咲く時期が早まったり,英国では滅多に咲かないと言われている低木(中国からの木)が50年ぶりに咲いたりしている.植物が普通と異なる時期に咲くのはガーデナーにとっては楽しくてもこれは深刻な問題である.そんな時代に園芸の技術は希望の光となるだろう.

恐竜時代から存在している「イチョウ」は気候変動があってもサバイバルしてきた植物.この問題を緩和する象徴的な植物になるのではないか?東京にイチョウの木があって驚いた,と.ここで「大阪に来られたら御堂筋の見事なイチョウ並木を見られるよ~」と心の中でささやいたのだった.

ティム・アプソン氏の基調講演

気候変動の中でも人は生きていかないといけない.乾燥地域にはドライ・ガーデン.地下に雨水をため込む土壌を工夫する.農薬など使わない生物に優しい園芸技術,食物を作ったり,心地よい場でWell-beingに貢献したり,人々のコミュニケーションの場を提供するガーデン.
ガーデンの将来は「庭を楽しみ,心穏やかに過ごし,幸せを感じる」に行きつく.

ガーデン紹介の中では,今年のチェルシー・フラワーショーでゴールドメダルを獲った中村氏の茶室のある庭もスライドで紹介されていた.

ここからはガーデン内の光景いろいろ.

レストラン前のショーガーデン

同上

これもレストラン前;レストランと反対方向を見たところ

フローラル・マーキーテント内;ハイドランジアがズラリ


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