ダイヤモンドリリー・原種シクラメン・秋の山野草展（3）

セミナー時，花色の質問をした．リコリスにはオーレアがあるがネリネには無いのか？と．同じヒガンバナ科だがネリネにはオーレアは無い．ネリネは紫っぽいのはあるが青は無い．いろんな花色バリエーションを追究していく中，白ネリネに青の色素を吸わせて青ネリネを作った人があったとか．そんなのきれいじゃないだろうと思っていたら悔しいことにすごく綺麗だった，と横山さん．青い花弁がキラキラしたらさぞ美しいだろうなぁと妄想してしまった．邪道ネリネだけど．(~_~;)　

それとウチのネリネでツボミ時にグリーンがかったものが出たが開花すると白になった．このグリーンが残ってピコティになったら良いのにな，こういうのを作って下さいとリクエスト．ネリネの育種は時間がかかる．6，7年の時を経てようやく花が見られるこの植物，ヘレボよりもずっと手強いし根気と忍耐が必要．長生きしないと面白い花は見られない．

現代では結構パープル系の渋い色も人気だが，その昔は見向きもされなかったとか．スカッとした赤，白，ピンクなどが美しい色の代名詞だったようで，交配している途中で出てきたパープルなんかは「うわ，変な色が出てきたよ」程度の認識だったようだ．横山さんの交配ノートにはそんな紫色のことを「ババシャツパープル」と書いていたそうで笑ってしまった．(^^;

園芸品種のダイヤモンドリリーの中で，パープル系と言えばフジムスメとミティーク，マタルなどがある．フジムスメは見たことあるハズだが手持ち写真は赤っぽいし，ちょっと雰囲気違うかも？という感じ．マタルはまだ見た事がない．横山さんに初期のパープルってどんな色？と尋ねると周囲を見渡し花友さんが身にまとっていたスカーフの一部分を指さし「こんな色！」と．マットな藤色といった感じの印象だった．後日花友さんにスカーフの画像を色見本にしたいから送って～と依頼し送ってもらった．現場で見たのとちょっと印象が違うけど（夜の撮影だったから照明の加減？）当たらずとも遠からず．そういえば子どもの頃，こんな色の服を着た近所のオバサンが居たなぁ…．もっとも私が子どもの頃なので横山さんはまだこの世に生まれていない．(^^;

ちなみに横山園芸のネリネには番号が付いている．一応基本はアルファベット順とのことだが，「1番がなんでチェリーライプ？Cから始まるやん～」とツッコミ入れつつ「番号と品種の一覧が欲しい～」と横山さんにわめいておいた．(^o^)　手持ち番号・品種名を記録しておかないと同じ物を買ってしまいそう．って，今回もダブって買ってしまったものがあった．それは「1」番．品種名は「 チェリーライプ　Cherry ripe 」．夏に期間限定BASEショップで買っていたのだが花芽が上がらず今季花無し．咲くやこの花館では開花株があったので番号に惹かれて購入．来季は2株咲くのかな．(^^;

セミナーが終わり，後日咲いてきた花たちをカット．これでもまだ一部だけ．北バルコニーにはまだ花芽待機の子たちが居る．う～みゅ，どれだけあるの？(^^;