先週11/6土曜日14時~15時に横山さんのダイヤモンドリリーZoomセミナー(最終回)が開催された.
ちょうどセミナー前日,横山さんは南アフリカ大使館に呼ばれダイヤモンドリリーを届けに行ったそうだ.残念ながら大使には会えなかったものの,担当者の方が興味を持ち熱心に話を聞いて下さったようで太いパイプを築けたようだった.
原産国・南アフリカで認知度の低いダイヤモンドリリーをいつの日か里帰りさせたいという横山さんの思いで始まった「ダイヤモンドリリー南アフリカ帰還プロジェクト」.この認知度も今季少しは上がっただろうか.
今回は育種の方向性や交配や種採りの話など.
まずは原種の部屋から紹介が始まった.ちょうど開花中のクリスパリリー(ネリネ原種)たち,これらは耐寒性がマイナス5度くらいまで大丈夫なので,ダイヤモンドリリー(ネリネ園芸種)と掛け合わせて寒さの強いものを作ろうとしている.クリスパリリーは花が小さめなのでダイヤモンドリリーとかけるとその中間くらいの花の大きさのものが誕生する.7-8月に開花する原種(ヒルスタ)はタイミングが合わず交配が難しい.
親株室では花弁の幅広いもの,花色がバイカラーのもの,縁が白の逆ピコティ,くすんだ色のものなどがお披露目された.ビックリしたのは輪数の多いもので25輪くらい咲いたとか.今季初登場だったアイロニー(いぶし銀みたいな輝きを持つ花;聞いたら花終了とのこと)やマタル(濃い紫色の花;これは聞かなかった)は登場せず.
そして一番参考になったのは種採りから発芽させるまでの話.花弁がチリチリになったら水を卒業し,トレーに新聞紙を敷いて終わった花を置く.その際水分排除のために花弁の残骸を取り去るようにとのこと.ちょんと触るとポロッと種が落ちるまで放置.
種は培養土(赤玉・鹿沼など)の上に置き,光合成をしているので上には何も被せない.受け皿に水を張り種まきしたポットを置いて穴を開けたビニール袋で温度を保つ.1ヶ月くらいで葉が出てくるとのこと.
後は四季の管理の話.ハマオモトヨトウの被害を防ぐためにオルトランをまいておくとのこと.
一応15時になっていったんお開きとなり,その後はおまけタイムでいろんなダイヤモンドリリーの花をお披露目して下さった.紫タイプの子,7枚花弁の子,咲き進むと花色変化する子,ダイヤモンドリリーの鉢で旺盛に育っている原シク(笑)など.
締めは「また会える日を楽しみに」(花言葉).シャレた言葉でセミナー終了.
<おまけ>
庭にはネリネ・ウンズラータが居る.夏中緑の葉を出していたが先月花芽を確認.気温がどんどん下がってきたので「咲きそうで咲かない」状態がずっと続いている.10月には2度氷点下の気温を経験したが落ち葉布団と簡易カバーでナントカ無事.11月になってもこの状態,葉の先端が黄変し始め,先日落ち葉布団を増強しておいたがこの分では開花が難しそう.
コメント
ウムム ウンズラさん やっぱ蓼科では難しいんすね。
生存&花芽は可能なんすから光合成は間に合ってるっつう事なのに~
開花見れんのは残念無念… 育てる意味に疑問出てまうですねん…
んで、ダイ・リリ種子はやっぱ特殊な生態っすねぇ
親株に依存せずとも勝手にポロリン&発芽とは…
自生原種自体がこげな増殖ならば、現地での減少理由は生育地の減少かしらん
園芸種育生で美形ダイリリさんたっぷし見れるんは日本国内が主でっか(・・?
ミトンさん,こんにちは(^^)
ウンズラータはあと一歩!なのに悔しい結果です.気候によっては咲いたかもしれません.その年によって成績が変わるモンなのかも.少なくともあと一年地植えにしておこうと思っています.まぁ,毎年気候が予測不可能な昨今,「その土地の気候に馴染む」という言葉が意味あるかどうか分かりませんが.(~_~;)
ダイリリ種子って面白いでしょ.変態ですよね.(^^;
トイレ組は子房が膨らんできたかな?(^o^)
現地での個体数激減はズバリ乱獲によるものです.本物のダイヤモンドと共にネリネ(英国人が後にダイヤモンドリリーと呼ぶようになる)をごっそり持ち出したそうです.元来育つのが遅い(開花まで6,7年必要)植物なので余計回復には時間がかかるのでしょう.
持ち出した先でもこの生産性の悪さにより手がけるところが減っていったようです.
横山園芸では元々お父様の代に大手種苗会社から委託され,それ以来栽培されているそうで,今では日本が一番品種保持数が多いようです.小森谷ナーセリーさんも交配して様々な品種を世に出しておられます.(←楽天市場で販売されてます)八重ネリネもあるとのこと.
そうそう,横山さんがFBで北海道へ飛ぶぞ~と書いておられました.(下記;長いので最初の方だけ引用)(^^;
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行くぞ~飛ぶぞ北海道.札幌
エディブルフラワー、ダイヤモンドリリーの
セミナーをやります。是非来て下さい!
11/13(土曜日) 17:15〜19:45
北海道・札幌 かでる2.7
一般の人でも参加オッケーです
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講師: 横山直樹 横山園芸 代表
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DORAさん ミトンさんこにゃにゃ
そうなんだ~花柄が枯れた時点で水切っていいんだ~~
すみません(^^; 土にささんでもよかったなら
給水装置要らなかったですね(;^_^A すみません
いぶし銀とババシャツ色は見てみたいですよねえ( ̄▽ ̄;)
結構面白い内容のセミナーで良かったですね
ウンズラさん~持ちこたえてますね(*^-^*)
家も地植えの誰やんこれ?ってのが咲いてました(雑)
この前からの暴風に大雨でよれよれになったお菊さんを切ったら気がついたよ(雑)
姿的にボーデニーかな?って思ってます
たまさん,こんにちは(^^)
そそ,水切りは花ガラが枯れた時点でOKなんですって.まぁ,大阪で土に挿したヤツは給水装置設置してても水不足になってるかもしれんので,ちょうど良いかも.(^◇^)
いぶし銀のはFBで画像見ましたがミティークみたいに見えたので「ミティーク?」と尋ねたら「今季最新品種のアイロニー」だという事でした.
ババシャツは見てみたいですねぇ.フジムスメ,少し近い気がするけど.(^^;
お?ボーデニーも居るんですね.ウチにもボーデニー交配(小森谷ナーセリー)が1つだけ居ます.一種独特な傘を拡げたみたいな姿してますが,そちらのはどんなのかなぁ.写真撮れたらお披露目して下さいまし.(^^)