イセナデシコ

植物たち

昨年末,某山野草店で「イセナデシコ」なるものに出会った.一度カットされた跡があり,花芽がいくつか付いていた.そして鉢土の上に終わった赤い花が1つ落ちていた.このナデシコはこんな時期に咲くのか?と疑問に思いつつ,また落ちていた花は赤だったがツボミは白かったので「なんだこりゃ?」と思い連れて帰ることに.

イセナデシコ;購入時の姿
昨年12/26撮影

イセナデシコ;落ちていた花は赤いがツボミは白い
12/26撮影

そもそもイセナデシコとは何ぞや?ということでChatGPTに尋ねてみた.すると…

———以下引用——-
イセナデシコ(学名:Dianthus superbus var. longicalycinus)は、ナデシコ科ナデシコ属に属する多年草で、日本を含む東アジアに自生しています。その名前の由来や詳細な歴史については、日本の園芸文化や自然史に関連して興味深い背景があります。

1. 発見と自生地

イセナデシコは、日本各地の山野や湿地に自生するナデシコの一種で、特に伊勢地方(三重県周辺)で多く見られることから「伊勢ナデシコ」と名付けられたとされています。この地方名は、植物の地方品種や変種に見られる命名法の一例です。

2. 特徴

  • 花の形態: イセナデシコは、糸状に裂けた細かい花びらが特徴的で、非常に繊細な見た目を持っています。ピンクや紫色の花が一般的で、芳香があります。
  • 自生環境: 湿った草原や山地に適応しており、日本の自然環境に深く根ざした植物です。

3. 歴史と利用

イセナデシコは、日本の伝統的な庭園や文化においても重要な役割を果たしてきました。奈良時代や平安時代には、ナデシコ類は「撫子(なでしこ)」として和歌や絵画に登場し、その美しさと儚さが愛されてきました。

4. 改良の歴史

園芸用として栽培される中で、イセナデシコも他のナデシコ類と同様に品種改良が進められてきました。ただし、イセナデシコはその自生種としての特徴を重視するため、派手な改良は少なく、主に以下のような点が改良対象とされています:

  • 耐寒性や耐暑性の向上
  • 花色や形状の多様化
  • 栽培環境への適応性

5. 現代の状況

現在、イセナデシコは日本の伝統植物として保護活動が行われています。一部の地域では絶滅危惧種に指定されている場合もあり、その保全が求められています。
———引用終わり——-

とのこと.ChatGPTの答えはどこまでホントか嘘かよく分からないが,とりあえず参考にはなる.

「2.特徴」のところで花に芳香があると書かれていたので,ホンマか?とクンクンしてみるも感じない.個体差なのか低温だから香らないのか.(-_-)?

ツボミから開花するまでの様子がこちら.途中でツボミがだんだん赤みを帯びて行き,最後には赤く染まる.白花かと思ったら結局赤花だった.

最下段のツボミ;まだ色は白い.
2024/12/31撮影

最下段のツボミ;少しピンクがかってきた.
2025/1/3撮影

最下段のツボミ;ほぼ赤くなった.
2025/1/4撮影

最下段のツボミ;ついに開花.
2025/1/7撮影

最下段の花;真ん中に2つ見えているのは雌しべ?
2025/1/7撮影

開花して不思議に思ったのが中を覗いて雌しべらしきものはあるのだが(しかも2本!?)雄しべが見当たらず,何か変.(~_~;)

その後延々とChatGPTとの会話が続くのだが長くなるので省略.(-_-)
会話の中で主立ったものだけ記録しておく.
・イセナデシコは「カワラナデシコ」と「セキチク」の交雑したものという説がある.
・花色変化の原因として考えられるものは,ツボミの成長と共にアントシアニンが増えていって赤味を帯びる,その他遺伝的要因,光の影響など.
・おしべが無いのは奇形とは限らない.

咲き進んだイセナデシコ
1/20撮影

コメント

  1. ミトン より:

    こんちゃ~ ワイ 渋系植物ゲットですねん(^^)
    「伊勢」っちゅうと 浮かぶんは菊と花菖蒲~ んで、撫子と続いてまうです♪
    古典園芸ジャンルなんで華やかじゃーないけども 風情が好きっす(^^)
    確か常葉系(厚葉で常緑)だったかと… ロゼット冬越で丈夫ッ子だった… 筈(過去形)
    切り戻し状態だと開花出来るとですね、流石関西! 
    この時期の関西にお邪魔したい~ が、財布の中身、何ぼ有っても足らん事になりそじゃ(-_-;)

    • DORA より:

      ミトンさん,こんにちは(^^)
      伊勢ナデシコって有名だったんですね.この手のモンはトンと疎いので(なかなか出会うことがない)出会った時は衝撃でした.なんでこんなヨレヨレの花咲くの?って.(^^;
      そちらでも越冬可能だったんですね.うん,カワラナデシコは蓼科でも自生してるんでなんとなく納得です.でも今頃花が咲くのは…変かも.(~_~;) 

      ぐふふ,この時期関西はクリスマスローズ苗であふれかえってます.今年は花が遅いので入荷も遅れているようですが.有名どころの品種が揃う時期.それ以外の植物も園芸店の店先にたんと並んでいるので財布は軽くなること必至でしょうね.(^o^)

  2. たま より:

    こちらにもこにゃにゃ
    ミトンさんも来てる~こにゃにゃ(*^_^*)
    ほへ~~菊や菖蒲にも伊勢って子がいるんだ~~
    で、家にも居った伊勢なでしこさん
    ん~~今咲いてない(;^_^A
    ん~~香りあったけ??
    そそ、家の子も蕾と開花時の花色は違った~
    家では撫子さん系は上部の葉っぱからして地際でちらっと
    葉っぱあるくらいでし
    咲いた頃に蕊と香りを・・・・覚えていられるだろうか・・”(-“”-)”

    • DORA より:

      たまさん,こんにちは(^^)
      こちらにもコメントありがとうございます(^^)
      伊勢って特産品出やすい土地なんでしょうかね?私も菊や菖蒲は知りませんでしたし,ナデシコも初めて見ましたよ.
      たまさんちに既に居たとはさすが!!です.
      ウチのは何度クンクンしても香りがありません.本来の花期なら香りがするんだろうか?なんて首をかしげています.で,やっぱり花色は変わるのですね!
      冬越しして本来の時期に咲くころ,香りとシベの確認をよろしく~~.(^o^)

  3. ミトン より:

    ムフ 一応書いておきま~
    花菖蒲 と 菖蒲は別モンですだー 「伊勢」付くんはハナショウブでアヤメ仲間でっす
    ショウブはサトイモ仲間、ジミ~な穂花咲かしま、端午の節句に風呂浮かべるんは良い香りのコチラです(^^)

    • DORA より:

      ミトンさん,解説ありがとうございます!!
      「ショウブ」をググって画像を見て愕然としました.これ??(~_~;)
      葉っぱが似ているからきれいな花を咲かせる方が「ハナショウブ」になったそうですが,完全にハナショウブのイメージ先行ですね.見た目大事.(^^;
      「ショウブ」は香りで勝負する.(^o^) 
      いや~,勉強になりました.ありがとうございます.(^^)

  4. たま より:

    お!ミトンさん解説ありがとうです(*^_^*)
    で、私、花菖蒲を「ハナショウブ」菖蒲を「アヤメ」と思ってました
    すんません~(^^; あほですな
    花を観賞するショウブを「ハナショウブ」って分類。ははは
    ショウブは端午の節句に風呂に浮かべる風習は大きくなって知ったけど
    尚武のショウブで枕の下に敷いて寝るって方が馴染みじゃったぁ

    で、余談ですが、端午の節句でググると関東は柏餅、関西はちまきってあって
    画像が柏餅はよく見るお菓子の柏餅なのに、ちまきは中華料理に出てくるちまき
    の写真が添付してあるのにワロタ~~
    関西で食べられているちまきも和菓子です(^^;

    で、ハナショウブとアヤメは別物ってのも思ってたけっど
    ま、同じ漢字やから読みを変えるなって言われたらそうなんですけど
    奈良には菖蒲と書いて「あやめ」と読む地域名があるんです(^^;
    昔遊園地もあった「あやめ池」は菖蒲池なんですよね。。。”(-“”-)”迷
    日本語って難しい

    話長くなった~
    あの「ニオイアヤメ」は根っこを海外はポプリにするけっど
    日本人は同じように香りを葉っぱで楽しんでいたのか~
    って「ニオイアヤメ」を日野春さんで買ったときに思ってた事を今思い出したので
    買いておきまする~

    • DORA より:

      たまさん,こんにちは(^^)
      「菖蒲」考察,ありがとうございます.調べましたねぇ~(^o^)
      ホント,ミトンさんの博識には脱帽です.私は何も知らない~~.(~_~;)
      枕の下に葉を入れるのも知らなかったです.良い香りが眠りを誘うのかな.

      そうそう「あやめ」で漢字変換かけると「菖蒲」って出て来ますね.行った事は無かったけど菖蒲池公園の名前は懐かしいです.パークはその昔閉園したんですよね.

      ちまき,関西では和菓子のイメージですが他の地方では中華ちまきをイメージするトコもあるんでしょうね.所変われば…って面白い.(^o^)

      日野春さんのニオイアヤメ!!この話題には参加出来るぞ~っと.(^o^) アロマをやっていてニオイアヤメの事を知り,日野春さんのカタログで本物の植物が売られていると知ってゲットした,という経緯があります.蓼科の前の庭では咲いたこと無かったんですが,引っ越して今の庭に来てから毎年咲いてます.結構な存在感あるデカい植物で,前の庭は日当たり悪かったんだろうな,と思いました.たまさんちでも咲いてるかな?(^^)

  5. ミトン より:

    ワイ 何やらややこしか事にしてもーてごめんなさいですm(__)m
    本来ネットでは植物名はカタカナ表記に~ なんすよね(-_-;)
    この件は地域名大事だしー 古典園芸植物なんで敢えて漢字… 使ってもーた
    うんうん 「菖蒲」はアヤメとも読むですら たまさんは間違ってないですよん
    ハナショウブとショウブの勘違い確率高し~ でなくてもアヤメ仲間はヤヤコシですし

    ハハ この手の話題はね 各通販カタログ網羅してたから、某社は凄かった…
    眺めて愉し~♪ マニアック扱い品たっぷしで~ 桁チャウんで買えんかったけど(笑)

    ニオイアヤメ~ 以前ややこしか時期蟻ましたよね、アヤメっぽいのもジャーマンっぽいのも…
    落ち着いたのはジャーマン系? 結果は未確認ですがジャーマンには凄い良香な品種有りますよん(^^)

    • DORA より:

      ミトンさん,毎度です.(^^)

      日本語ってややこしいですね.植物の世界も和物と洋物で雰囲気違いますし,和物はやはり漢字メインなのも分かります.今は無き雑誌「趣味の山野草」には訳分からん(笑)漢字の品種名がズラリと並んでいたのが懐かしいです.
      ちなみに植物名は出来れば学名併記でお願いしたいな~なんて思うのでした.

      だいたい日常会話の中ではショウブもアヤメもごっちゃにしているし,ショウブと言えばハナショウブのことだし,,,混沌としています.(~_~;)

      アヤメもジャーマンアイリスもハナショウブもアヤメ科なんでややこしいですが,品種の数は半端ないでしょうね.カタログ網羅ってスゴッ!!(・_・;) かなり見応えあったでしょう.

      ヘレボと違ってそれぞれに品種名が付いてるでしょうけど.香りがある子が多いのはそそりますね~.(^^) 

      ニオイアヤメ,学名はIris pallida(イリス・パリダ)で,イリスってアイリスか?とこれまたややこしいことになるのですが,,,この子はアヤメ系です.(^o^)