10/27は恵泉蓼科ガーデンのオープンガーデン日.10月のガーデンは今まで見たことが無かった.オープンガーデンは今年最後とのこと,もしかしたら存続が危ぶまれ最後の最後かも??なんて考えが脳裏をよぎる.そこで相方も見てみる気になったようで初参加.まぁ,イングリッシュガーデンの1つの形式として一見の価値はある.
9時オープン,受付で入園料(一人800円)を払い,苗売り場を横目で見ながらガーデンへ一直線.人が少ないうちにガーデンの写真を撮るためにはこのパターンが一番.初めて見る相方は「へぇ,きれいにされてるなぁ」と言うので「ほんの3,4人(メインは2人)で維持管理されてるんだよ」というと感心していた.ガーデン長・小澤さんの話では標高1150m,広さはバラクラと同じくらいなんだとか.そういえばバラクラ(約1万㎡)も4人のガーデナーで維持管理されているので凄い.ウチなんぞはその1/6の広さなのに一人でも「手つかずの自然」に近い.(-_-)
小澤さんのガーデン・ツアーが9時半からだったので,それまでにボーダーガーデンを突っ切りハーブガーデンに入り,ローズガーデンを見て日陰植物コーナーを通り,メタセコイヤの居るガーデンに来てスタート地点に戻った.反対方向にはロックガーデンもあるのだがそこは後で見る事にし,苗コーナーを物色しにいき数株ゲット,取り置きをお願いしてガーデンに戻る.そこからチラッとロックガーデンを相方に紹介し,ガーデンツアー開始場所へ向かった.

ボーダーガーデン;一番奥はハーブガーデンになっている.
ガーデンツアーはだいたいいつも同じ内容なので申し込まず後ろからゾロゾロ付いて行く事にしていたが,今回は相方も一緒だったので申し込み,最前列で小澤さんの話を拝聴しながらゾロゾロと歩いていた.本来なら紅葉がもうちょっと進んでいるハズなのに去年・今年と紅葉が2週間ほど遅い,ということで例年の写真を見せて下さった.

ガーデンツアー中;「例年はこれくらい紅葉しています」

植物の組み合わせを考える;花色・葉色・質感,枯れた時の感じなども考慮する
ガーデン・ツアーでは初めて樹木エリアに入った.ここの歩道にはカラマツのチップが敷き詰められている.昔はゴミとして捨てていたが,何かの論文で抗菌効果があると知り雑草防止を考えて敷くようになったそう.フカフカになって足に優しい感じがする.一部苔が生えており,そこにキノコが出ているのを発見.これはハナイグチ(地元ではジコボウと呼ぶ).ウラがスポンジ状になっているのが特徴.ウチの近所でもよく見かけるキノコ.

ガーデンツアーで初めて入った樹木エリア

苔の中にキノコが出ていた

ハナイグチのウラ側;スポンジ状になっている
通り道にあったシデコブシの木には来年の花芽が出来ていた.

上を見上げて;右がシデコブシ

シデコブシの来年の花芽;モフモフ♪
ハーブガーデンへ.ここではハマナシの実を味見.

ハーブガーデン;ガーデンツアー前に撮ったらまだ日が当たっておらず暗い.(~_~;)

ガーデン・ツアー;ハーブガーデンにて
「ハマナシの実でキレイなものを採って割って味見してみて下さい」

ハマナシの実;割ってみたところ.囓ると甘かった
ハーブガーデンを抜けた所にあるエリア.最後に見えているのがハーブガーデンからの通路.
その後「百瀬メモリアルガーデン」へ.ガーデン創始者の百瀬さんはガーデンが出来て3年目に亡くなられメモリアルガーデンが出来た.ここでは大量のローズヒップが見られ,秋バラがチラホラ開花中.バラの名前をおっしゃっていたがメモしそびれてすっかり忘却の彼方.(~_~;)

百瀬メモリアルガーデンで咲いていたバラ

ローズヒップが大量!秋バラ開花中
メモリアルガーデンを抜けたら日陰のコーナー.通路右側はまだ日当たりが良く果樹園とバックヤードになっている.ここはスルーだったが,ブルーベリーが紅葉していたのが見えた.日陰地の奥に「え,こんなのあったんだ!」と驚いたのが落ち葉置き場.プラスチックの入れ物だと別荘地なのに見た目が悪いとクレームが入り今の形に落ち着いたんだとか.丸い柵が出来ており中に広葉樹の落ち葉がたっぷり.こんな円形落ち葉入れがあったとは今まで全然気づかなかった.

円形落ち葉入れ
このような円形落ち葉入れが3つあり,1年目,2年目,3年目…と順になっているそうな.落ち葉は切り返して分解促進すれば良いのだろうけど余裕が無くて放置のまま.それで3年くらいしたらようやく腐葉土として使えるようになる,とのことだった.

円形落ち葉入れ;適当な長さにカットした剪定枝をタテの杭にして横はつるもので編んでいる模様.廃物利用で出来た「落ち葉入れ」.
ちなみにこの日陰地には斑入りテンニンソウやらレンゲショウマなどが居る.日陰地を抜けたらシンボル・ツリーのリンデンバウムがある場所になる.ここの一角にハコネサンショウバラがあり,実がたくさん落ちていた.実はほとんど茶色くなっていたが,色が浅い黄色ものを探してみて下さいと言われ1つ見つけたのがコレ.鼻に近づけると甘い香りがしていた.

ハコネサンショウバラの落ちていた実;黄色いものは甘い香り♪
と,ここで時間切れ・解散となり,希望者はガーデン・ツアーの続きに参加,私たちはここを後にして晴れているうちにガーデンを見たかったのでバラクラへ.(^^;
ここからはツアー前に撮った写真いろいろ.

スモークツリーはモッフモフ

ダンチク(正面)の居るコーナー;朝日に照らされて眩しい

ダンチク(左)の居るコーナー
ダンチク(左)の居るコーナー;ぐるりと見渡したところ.最後に出現するのがリンデンバーム.

ミナヅキが色づいていてキレイ

ギボウシのコーナー

ギボウシのコーナー;近づいたところ

研修棟・壁面のツタ;一部色づいている

ロックガーデンにある池ではガマの穂が見られた
コメント
こんちゃ~(^^) 何となく温め~ 霜も凍れも来ない、どよ~んな天候っす
素敵なガーデンなのにねぇ… やっぱ 危うい? 確かに維持大変なんは解りますが…
コチャラも道央の有名処ガーデンが今期で終わってしまいました、距離キツクて行けんかった(-_-;)
ワイ バイオネスト♪ っつうとカッコエェ(笑) 自然な堆肥枠っすね
基本、堆肥はバックヤードでしたが最近敢えて見せる場に造ってるよーで(^^)
自然と共存等の教育的意味も含んでるとか~ アチャラコチャラに存在するらしーです
隙間無しのワラシには超裏山~な「オブジェ♪」ですら~
サンショバラ… 植えた事を反省した樹木トップ、デカイ,硬い、痛い いつかは伐らねば~
ミトンさん,こんにちは(^^)
こちらも気温高め,朝から雨,今は強めに降ってます.夕方ピークと言ってたから今がピークなのかも.
ここのガーデンは恵泉女学園大学のものなのですが,大学自体が閉校予定で今年から学生募集をストップしてるんです.なのでいずれは無くなる運命なのかなぁ,と危ぶまれています.
植物に関する施設の維持管理は難しいですね.ここは別荘地内にあるため営業行為が出来ず,身売りするにも出来ず,行く末どうなるのか案じている人が多いです.
そちらでもガーデン閉鎖ですか,有名でも経営となると維持が大変,跡継ぎ問題もあるでしょう.
あ,この落ち葉入れは「バイオネスト」ってオシャレな名前が付いてたんですか!へぇ,しかもあちこちにある!?場所とるから大変そう,なんて思ったんですがね.(^^; ウチなんぞ剪定枝やら草取り残骸なんぞはあちこちに山作ってます.(~_~;) オシャレとは程遠い存在です.(-_-)
サンショウバラ…うんうん,トゲが痛そうです.(^^;伐採して切り刻む時に逆襲されそう…「トゲが刺さる」タタリがありそうで,,,その際にはどうかお気を付けて.(^^;