T. incisum1803-2号開花

incisum

花芽を持ったままなかなか咲かずじらされていたT. incisum1803-2号がようやく開花.花弁から距の先まで5cmほどある大きな花.花弁の周囲が薄く赤みを帯びてピコティみたい.もう1株あるT. incisum1803号は花芽が無くしかも茎が干からびかけているので今季の花は見込めない.

T. incisum1803号は2018年9月に種まき@蓼科,12月に大阪で発芽している.この時は30粒種まきし結構な発芽率でイモもそれなりに出来たが今まで無事で残っているのは1803号と1803-2号のみ.
1803-2号は2021年9月に1803号から分けて独立させたもの.2021年11月のイモ写真を載せておく.

T. incisum1803-2号;イモの様子 2021/11/25撮影

こちらが開花した花の様子.

T. incisum1803-2号;花弁の先が見えてきた 5/28撮影
T. incisum1803-2号;開花スタート 5/29撮影
T. incisum1803-2号;横顔 距が長い 5/29撮影
T. incisum1803-2号; 5/29撮影
T. incisum1803-2号;しっかり開花 5/30撮影
T. incisum1803-2号;横顔 5/30撮影
T. incisum1803-2号;大きな花 5/31撮影

さて,このincisumだがかなり昔に開花したことがあった.過去の記録を探すと2002年にChiltern Seedsから種を入手,9月に種まき,翌2003年3月初旬に発芽,4月下旬に花芽確認,5月初旬にT. incisum2号が開花している.その時はレモンイエローの花色で「レモンのような酸味のあるさわやかな香り」と記録している.
そして気になるのは花が今回と全然違うこと.2003年に咲いていたのは違う品種だったのか?あるいは交雑したものだったのか,それとも変異の範囲内だったのか.

過去の画像を探して確認,花だけでなく葉も違う.種の形は同じだった別株(incisum1号)と比べても葉が異なっている.葉を見るとincisum1号の方が本物っぽい.2号の方はbrachycerasやtricolorと交雑したような葉に見える.
余談だが2003年は5月でもまだazureumが咲いていたのか!と驚いた.今の時代では考えられない.

incisum2号 2003/05/15撮影
incisum2号;花のアップ 2003/05/15撮影
T. incisum2号 2003/05/25撮影
T. incisum1号 2003/05/25撮影

ネットで画像検索したら今回咲いた花がどうやら本物のT. incisumの花.ということで初めて種を入手してから約20年ぶりに本物の花を見たことになる.なんと長い道のり…長生きしないと損.(^o^)

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