ダイヤモンドリリー・原種シクラメン・秋の山野草展(2)

お出かけ

横山さんに会って懺悔したのはオンラインZoomセミナー時のオマケ苗で貴重なネリネをダメにしてしまったこと.横山さんが南アフリカに行かれた時,検疫を通して持ち帰った種を播いて栽培されたネリネで原種のオレンジっぽい赤色が咲くハズだった.蓼科に置いていたのだが,同じく蓼科置きの横山園芸BASEショップで購入したネリネたちが動き出したのにちっともこの子は音沙汰無し.これはおかしいな?と思ってポットの中を見てみたら球根がフニャフニャになっていた.(>_<)

思えばこの球根はベラボン単用(プレミアムじゃない昔のベラボン;粒が粗い)で植えられていたが,今販売されている苗は鹿沼小粒とベラボン(プレミアム;繊維質多し)のミックス土に変更されている.蓼科で夏に長雨が続き,ミックス土の方が水はけが良かったのだろう.

ちなみに大阪ではネリネ栽培に鹿沼小粒・赤玉小粒と山野草の土にクンタンを混ぜたものを使っており表面をベラボン(プレミアム)で覆っているが,同じく長雨を経験しても大丈夫だった.この一件でベラボン単用使いには疑問符が.ちゃんと管理出来る環境なら良いだろうが,少なくとも我が家みたいな手抜き放置の家には向いていないみたい.ベラボンのギューギュー詰め具合が甘いと過湿になると聞いていたが,もしかしたらそうだったのかもしれないし,経年劣化でベラボンが細かくなっていたのかもしれない.

ウチのネリネ表土はベラボン・プレミアム;モデルは「マタル」

昔はベラボン単用でも良かったのだろうけど,昨今の天候不順・異常気象を乗り切るには苗置き場や土を工夫していかないといけないと感じる今日この頃.生産者さんも我々素人園芸家も苦労が絶えない.

セミナー中の横山さん;胸のブローチもネリネ

さて,セミナーでは一般的なネリネ栽培の話の中で,昨今問題になってきた害虫の事が取り上げられた.ハマオモトヨトウというヨトウムシの一種が被害をもたらしているという.成虫は蛾で,葉に卵を産みつけ,孵った幼虫は下へ下へと球根目指して潜っていく.そして成長点をムシャムシャ.球根はたまったモンじゃない.たまたま見つけた時にはキンチョールで上からシューッとすると嫌がってムシが出てくるとか.コイツに狙われるとやっかいで,同じ場所に戻ってきて卵を産むらしい.

すごいな,と思ったのは「憎いこのムシを飼ってみることにした」という横山さん.対策を考えるにはまず敵の生態を知ろう,という訳.幼虫時代からさなぎになって蛾になり飛び立つまで観察したそうな.

対策(防除)はオルトランとのことだったが,マンション・ベランダではニオイが気になり使うのを躊躇する.と言うか自分があのニオイが苦手だから.(^^; そこで他の方法は無いか?と考える.横山さんはハウスの近くに誘蛾灯を置いて蛾はそちらに来てもらう,と言っておられた.青い光を放ち蛾を誘引するものらしい.へぇ,そんなモンがあるのか…と思ってググるとAmazonでたくさん商品が出てきてビックリ.ほぉ,普通に売られてるんだ.青い光を放つ妖しい機械がズラリと並んでいる…(・_・;) 
って事でいざとなったらコレのお世話になることにしよう.その前にそんな日が来ないことを祈っておこう.(^^;

売り場のダイヤモンドリリー

セミナー終了後また販売コーナーへ.そして第一弾荷物を相方に持ち帰ってもらったのに第二弾荷物が増え,荷物は重く財布は軽くなったのであった…翌日も散財が続くのに.(~_~;)

コメント

  1. たま より:

    そそ、ベラボンの質にもよるよねぇ
    私はブルーベリーに使われるあく抜きヤシガラ使ってますが
    細かい子は劣化も早いねえ(^^;
    家は結構荒めの粒で十分だわ~
    家はそこベラボン、上は鹿沼ではなく最初桐生砂だったけど
    途中から日向土でやってるにょ~皆それぞれ管理方法あるよね
    霊の斑入りっこの怪しい黒い傷は
    水が溜まって痛んだ部分でありますた(・_・;)
    球根の外から2枚目だけ腐ってた状態でとりあえず真ん中からは綺麗な葉っぱ出ているです
    最初の球根は抜け殻になってて、ちび球根が3球出来てたんが生き残り
    とりあえずヨトウではなかったので一安心

    • DORA より:

      たまさん,こんばんは(^^)
      ベラボンも使い方様々ですね.底にベラボンは面白い.そちらは雨が多いけど大丈夫なんですね.イロイロ試してみないと分からん事が多いです.桐生砂から日向土への変更も試行錯誤の結果かな.
      今季こちらは表土にベラボン使いましたが,来春どうなるか…成果有りか逆効果か,ともあれ何でも実験です.
      斑入りッ子,ヨトウでなくてヨカッタ!!(^o^) ホントこれで一安心.
      で,分球してたんですねぇ,肥培して来季咲いてもらいましょう!(^^)

  2. ミトン より:

    DORAさん たまさん こんちゃは~(^^)
    ワイ 裏山ですだー リアルな園芸ネタ&談義♪ 特に財布が軽くなる事が出来る事(笑
    ウムム そのヨトウは外来害虫? 困ったモンですよねぇ… 我家でも昔見た事無い虫は多い(-_-;)
    珍し♪ と、撮ったりしてたのが害虫だったりします(虫も好きなんで)(-_-;)
    デッカイイモムシなんぞは裏の沢に放しま、食草に行きあたると良い鴨と
    小さいのは野鳥の餌台に~(野鳥はもっと好き)(笑

    ネリネ系は一球一茎なんすね、ヒガンバナの様に団子状でブッシュ仕立ては不可?
    群れ好きなワラシとしてはチョイと気になる処です(植栽不可だけども)(・・?

    • DORA より:

      ミトンさん,こんばんは(^^)
      そう,春と秋,財布の軽くなる時が来ます.コロナで中止になった反動は大きい.(^◇^)

      寒冷地では越冬出来ないから害虫は少なめなんじゃない?ただ,日野春あたりではこの頃温暖化で越冬する害虫が増えて無農薬栽培が難しくなってきた,と聞いた事があります.
      ネリネに付くのはハマオモトヨトウという種類で日本に居るヤツです.ハマオモト(ハマユウ)を食害するヨトウなのでこの名前になったとか.なので元来海岸あたりに多かったようですが,いつの頃か内陸にまで進出,ネリネやヒガンバナが被害に遭うようになったそうです.

      ミトン庭に出たイモムシは沢流しか生け贄か…(^◇^) 野鳥は可愛い♪ たまさんちみたいに球根ほじくり出されたら「こら~!!」と怒るけど.(^^;

      そうそう,1球に1茎です.数十年放置で球てんこ盛りのブッシュになりますよ.ただあんまり咲かなくなるようですが.(^^; これやってみたいな~と思ってます.横山さんに作り方を聞いておけば良かったなぁ.