シンビジウム座談会

お出かけ

1週間前のこと,1/19に宝塚市にある陽春園・カフェ内でシンビジウムの座談会が開催された.好天だったし,予約不要だったし,翌日からはクリスマスローズ・フェアが開催されるのでヘレボの良い株がワンサと揃っているだろうと言う思惑もあり参加してみた.

セミナー講師は高知県のラン生産者,石田蘭園の石田隆博さん.直接お会いしたことは無かったが花友フェスタなどで横山さんとコラボでインスタによく登場されていたので,こちらとしては顔見知り気分だった.

陽春園レジ前の看板

比較的寒さが緩んでいた日だったので,昼前後は結構お客が多い.ヘレボだけでなく花苗が充実しており皆さんカゴにあれこれ入れてお買い物を楽しまれている様子.1時間前に到着していたのでヘレボたちをチェック.さすがに圧巻の品揃え.さらにこの日到着したばかりの段ボールもあり,まだお披露目されていないものもあった.っと,陽春園の売り場と近所にある山草店のトピックはまた別記事にするとして,今回はシンビの話.

14時前にカフェへ行き1ドリンク制だったのでコーヒーを注文,適当に座る.他の参加者さんと何気なく話をしているうちに座談会が始まっていた.参加者は4人,ホント少人数での茶話会で見知らぬ人同士だったがここは関西人,違和感なくすぐ打ち解けていきなり質疑応答,最後まで質疑応答の濃い~会合だった.私以外は皆さん石田蘭園のランをお持ちで品種名がポンポン飛び交っていた.その都度「それってどんな子?」と聞いてスマホ画像を見せてもらい「ほぉ~」と納得して先に進む.

石田さん@座談会中

石田さんは「テーブルシンビ」というジャンルを産み出して(横山さんのヘレボ・プチドールに通じる「小さいタイプ」のシンビジウム)売り出しておられる.参加者のお一人はそれを寄植え材料に使ってアネモネなどと一緒に植え込み戸外置き(霜は当たらないところ)で管理しておられるとか.シンビジウムというと葉が拡がって場所を取るイメージだが,コンパクトなテーブルシンビだとそういう事も出来るんだ~(そもそもシンビジウムの寄植えというのが新鮮)と感心.

片手で充分持てるテーブルシンビと石田さん

大鉢のシンビ;バルブがたくさん.新芽も出てる

新品種「陽春」;陽春園からとった名前

温室で栽培されているだろうから設定温度はどのくらい?と聞いてみた.石田さんは「温室は40棟ありますから…」の言葉に参加者全員,異口同音に「よんじゅっとう!?(・_・;)」と叫んだ.「これは良いリアクションですね」と石田さん,その一言に一同爆笑.で,品種や成育ステージにより温度設定は異なるので一概には言えないとのこと.

その他の話題いろいろ.
・植え込みはバークチップでされているが,ベラボン単用でも可能とのこと.
・花が咲いてどの時点で花茎をカットすれば良いか?の質問には,最後の1輪を残して開花した状態でカットするのが来年のためには良い,とのこと.

予定の1時間を軽くオーバーし,場所を売り場に移動してもまだまだシンビ談義は続く.

シンビではどんな花色が人気なんですか?と尋ねると「くっきりした色.くすんでいない色」というお答え.
これは売り場にあったコロンコロンとした花の「おと」.白くて可愛いと思ったのだが「白は売れない」そうな.切り花でも白は人気がないらしい.特に雪国では…と聞いて,横山さんの話を思い出した.「外を見たら白銀の世界,どこを見ても白,どこまで行っても白,白,白.そんな世界でもう白にはウンザリ,花まで白は勘弁してよ,白いクリスマスローズなんて見たくない!」なんだそうな.暖地に住む人間にとってはなかなかピンとこない世界だが,そんなものなのか~と思う.

「森の精」シリーズの「おと」

こちらは売り場にあったカラフルなシンビたち.

人気ありそうな色

シンビいろいろ

シンビいろいろ

ちょうど日が射してスポットライトを浴びているかのようなシンビ;「ア・ベンチュラ」という品種

最後に「石田さん,横山さんはプチドールとの寄植えをされてましたが,石田さんはされないの?」と尋ねたら「あ,ボクもやってみよう」ということでプチドール売り場へご案内.(^o^) シングル白をまず選ばれたのは私の好みとバッチリ同じでちょっと嬉しかった.その他シングルやダブル合計4株お買い上げ.(^o^) 思わず横山園芸の営業してしまった…(^^;

プチドールを手にされた石田さん;良い笑顔

そしてセミナー・サポートの名手・Sさんもすかさず写真撮影し,横山さんに業務連絡.(笑)

シンビ売り場にて;今回も良いお仕事をされてたSさん

皆さんなかなか帰途につこうとされないので「私はこれで失礼します」と宣言,すると皆さん「では私も…」で全員ゾロゾロ.なんだなんだ,きっかけがなくて帰りづらかったのか.(^^;
という訳で楽しかった座談会はこれで終了.

ちなみに石田さんはYoutubeで「シンビ大学」を公開されている.「シンビスト」(シンビをする人;覚えてもらうためにこんな造語を作られたらしい)と名乗り,シンビストを増やそうとされている.
興味ある方はこちらへ↓

しんびすと石田隆博のシンビ大学
https://www.youtube.com/channel/UCyzFjOrOTa8qqQJaCNMkvTQ

コメント

  1. 今回紹介されてたテーブルシンビもそうだけど、
    胡蝶蘭も小さいサイズの品種が売られていてこれなら。。。なんて
    時々思っちゃいます(置き場所ないので見てるだけ)
    蘭は縁あってうちに来た子だけ、数鉢育ててますが、
    蘭の沼はとてつもなく深そうなので、遠巻きに見てます(^^;

    住宅事情で大きな植物は。。って人は多いだろうから
    大きくてゴージャスな路線とは別に、小さくて丈夫な植物の需要は大きいと思う。
    その点でプチドールは良いよなぁと改めて思うのでした(^^)

    今回は蘭かぁ。DORAさんの植物の守備範囲の広さが凄すぎます(^^)。

    • DORA より:

      ぺんぎんびたきさん,おはようございます(^^)
      ひょんな事から入手したコチョウランのチビ・サイズもウチに居たりして…(^^; チビのままだとカラカラになるので3株1鉢にまとめ植えして乾燥防止しています.
      ランの沼は深すぎる,でしょうねぇ.(^o^) 実感出来るまではまだ至ってませんがそもそも冬の置き場が無いので増員困難,目の保養してるだけで満足しています.(^^)

      そうなんですよね,置き場所問題がネックで大きなモンは困ります.テーブルシンビってよく考えたなぁと思います.プチドールもナイス!で横山さん,先見の明ですね.横山さんと言えば今日は赤塚植物園かぁ,行きたいけど遠すぎる.(~_~;)

      植物の守備範囲,広いですか?まだビカクシダも居ないし~,サボテン類も居ないし~(笑)