2月咲きネリネとネリネの耐寒性

お出かけ

先日咲くやこの花館イベントで横山さんに聞いた話のまとめ.

横山さんのFacebookで「2月に咲くネリネが出た!今後の育種に期待が持てる」という事が書かれており,このネリネ(原種系のウンズラータみたいで小型な花)をマイクロクリスパリリーと名付けておられた.

↓マイクロクリスパリリーの発端となる自生地でのネリネの発見:ダイヤモンドリリー南アフリカ帰還プロジェクトのページ

https://diamondlily.org/new/210218/ 

咲くやこの花館,お昼下がりのセミナー前の休憩時.たまたま他のお客さんが居ないトコで花友さんと横山さんがお話されてるのを発見.そこにお邪魔してお話を伺った.というのも,2月に別の花友さんのお宅で原種系ネリネが開花しているということで気になっていたのだ.横山さんに「これってマイクロクリスパリリー?」と聞いたら「違う」と.

ネリネ・アルタの2月咲きについては強い霜があたると花や葉は傷むが球根は大丈夫とのこと.
そしてネリネの耐寒性についてのミニ講義が始まった.

それによると,まず横山園芸のクリスパリリーには下記の2タイプがある.
①ウンズラータ(N. undulata) × hyb.(普通のダイヤモンドリリー)
②アルタ(N. alta) × hyb.

耐寒性の強さは ① > ② で①の方が強い.図にすると下記の通り.

耐寒性強 -15℃ N. undulata


|—


耐寒性中 -5~-8℃ N. alta ①はココ ☆☆☆増強目指す


|— ②はココ


耐寒性弱 普通のダイヤモンドリリー

この中で①のバリエーションを増やすべく育種をしている,とのことだった.これにより今までより耐寒性があって普通のダイヤモンドリリーみたいに華やかな花が出てくる事が期待出来る.いずれにせよ種から花まで7年かかる気長な話だ.こうなると長生きしないと損!なんて思ってしまう.(^o^) 

画像が無いのは寂しいからリリーつながりで高山植物園・ガラスケース内で咲いていたエゾスカシユリを貼っておこう.

コメント

  1. たま より:

    私的にウンズラータの蕊は氷点下の強風にあたるとシナシナになる感じで、アルタは同じ条件でも蕊は痛まにゃい。アルタは2個目の花が咲いたところで切りましたが、放置しておいた下から上がっていた新たな2本目の蕾付きの花芽は開花せずドライ状態で枯れちゃったです。(-_-)
    家は思っていた以上に冷えたのか(^^; 温度差でやられたんかな・・・
    置いている場所は北風は防げるけど西風はガンガン当たっちゃうので(屋外軒下だから)風があかんのかも。
    マイクロクリスパは家の子と雰囲気が違う~って思っていたのでやっぱり違ってる~って思た(^^; 花より葉っぱの感じがえらく違うく思える~
    意外と寒い場所でも育つことが解かるので、もっと広まればいいなって思うお花ですが、1球に1本しか咲かないのがねえ(^^;切り花でいいか~って思えるところかも(^^;

    • DORA より:

      たまさん,こんばんは(^^)
      ほぉ~,蕊に注目とはすごい注意力.さすが眼の良いたまさんだぁ!と感心です.
      う~みゅ,たまさんちで過酷な環境に耐えてるネリネさんたちですにゃ.この冬は気温の乱高下が半端ないので,人もしんどいけど植物たちもストレス多いと思います.風圧に耐えて(^^;よく頑張った方ではないかしら.

      ウンズラータは蓼科で地植え実験したけど開花は11月,-4℃くらいになる中咲くのはしんどそう.何より葉を出す成長期が冬なのでどうしようもない.その点瞬間風速的には厳しい寒さになるけど,奈良方面ではまだ成長の余地があるのが救いでしょう.

      うん,マイクロクリスパリリーは別物.あらたな品種に期待です.
      成長遅い,開花が気まぐれ,値段が高い…ネリネってなかなか売り込みには難しい植物だとは思いますが,もっとポピュラーになって欲しいものでもあります.まずは切り花でブレークかな.(^o^)